ライター三上洋 事務所 » PLCトピックス http://www.sv15.com 携帯電話とセキュリティが専門のライター・三上洋 Mon, 21 Jun 2010 17:13:36 +0000 http://wordpress.org/?v=2.9.2 ja hourly 1 ビデオ速報:これがPLCの雑音だ!松下PLCアダプター実験 http://www.sv15.com/net/plc/plc-noise.htm http://www.sv15.com/net/plc/plc-noise.htm#comments Mon, 04 Dec 2006 15:00:00 +0000 admin /plc-noise.xml 12月5日追記
毎日新聞が、PLCに対する行政訴訟を取り上げています。電力線通信に対する行政訴訟の詳細については、熊谷さんによるクレージーこんてすたーズこちらのカテゴリをご覧ください。


松下電器のPLCアダプターを入手しました。メディア向けのテクニカルサンプルとして貸し出されているものです。詳細は週明け、月曜日か火曜日にまとめますが、とりあえず短波ラジオを使った実験のビデオを公開します。
なお実験中の暫定的なものですので、今後条件次第では良くも悪くもなる可能性があります。あくまで一時的な報告であることをご承知ください。

PLCビデオ実験の条件

条件は以下の通りです。まずPLCアダプターの状態から。
・3DK、面積60平方メートルのマンションの一室でテスト
・親機(マスター)と子機は物理的に10mほど離す
・部屋は2つまたいだ状態、壁コンセントにそれぞれ直結
・電源ラインの長さでは20m程度ではないかと思われる
・充電器やACアダプターなどをすべて排除した状態に
・FTPで54MBのファイルを転送する
・この状態でのスピードは、おおむね19Mbps程度

PLCを使う上での理想的な状態にして実験しています。
次にラジオ部分の条件です。
・市販の短波ラジオをPLCアダプターの横に置いてテスト
・短波放送が行われている17MHz帯の海外放送を受信
・比較的弱い電波(5段階で3~4程度の強さ)を受信
・音声はデジカメによるものなので、録音状態はよくない
・窓際にラジオを置き、ベランダに電線2mを張って簡易アンテナとして使用

以上の状態です。1分ほどのビデオをご覧ください。デジカメ撮影で音が小さいので、ボリュームを一杯してくださいませ。
緑のランプが点滅している状態がPLCでのファイル転送中です。

]]> http://www.sv15.com/net/plc/plc-noise.htm/feed 0 アイ・オー・データのPLCアダプターとKDDIのPLCセット http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter3.htm http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter3.htm#comments Tue, 28 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /plcadpter3.xml 松下電器のPLCアダプターに続き、アイ・オー・データもPLCアダプターを出してきました(情報元:HF-PLC WatchingSite)。スペックは松下電器のBL-PA100と同じもの。OEMである可能性が高いと思います。

I・O DATAのPLC(高速電力線通信)アダプター

アイオーデータアイ・オー・データのPLCアダプターは、親機と子機の2台セットである「PLC-ET/M-S」と、子機単品の「PLC-ET/M」の2種類で、松下電器と同じラインナップです。
発売予定は12月下旬、価格は2台セットで21,000円、子機単品で13,650円となっています(詳細はこちら)。

2台セットのPLC-ET/M-Sでは、最初から2台の初期設定が済んでおり、そのまま利用できるのが特徴。子機追加の場合でも、松下電器と同じようにボタン1つで簡単に設定できます。
セキュリティも松下と同じでAES128ビットによるもので、現状ではほぼ解読不可能と言えるものです。
スピードは理論値が190Mbpsですが、UDPの最高が80Mbps、理想環境のTCPで55Mbpsとなっています。これも松下とまったく同じです。参考までにスペックを載せておきます。

PLC-ET/Mスペック

規格:「HD-PLC」方式
最大接続台数:最大16台(推奨値)(親機1台に対し、子機最大15台) ※1
周波数範囲:4MHz~28MHz
通信方式:Wavelet OFDM方式
通信速度(PHYレート) :最大190 Mbps※2(理論値)
アクセス方式:CSMA/CA
エラー訂正方式 符号化:畳み込み符号とリードソロモンの連接符号
復号化:ビタビ復号およびリードソロモン復号
セキュリティ AES 128 ビット暗号化
通信距離:屋内150m※3
※1: PLCアダプターの増設が多いほど、PLCアダプターの性能に影響を与えます。
※2: 表示の数値は、本製品方式の理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
※3: 通信距離は使用環境によって変化します。

接続できない場合は、機器代金を返金

PLCモデム
松下との違いは「AAAキャンペーン」と名づけた独自のキャンペーンを行うこと。3つの独自サービスを2月28日まで行います。
1:2台セットで設定済み
2:専用サポートダイヤル「PLCホッとダイヤル」設置
3:接続が不可能な場合に返金する「PLC・ペイバックシステム」

なかなかうまいところを突いてきました。すでにITProでレポートされていますが、テーブルタップを使ったり、ノイズの多いACアダプター・携帯の充電器を使うと、PLCは接続できない場合があります。この不安感を解消するためのキャンペーンです。2台セットのPLC-ET/M-Sに限られますが、接続できなかった場合は返金するそうです。念のために返金の条件を掲載しておきます

アイ・オー・データの「PLC・ペイバックシステム」

※ 対象製品ご購入後2週間以内に「PLCホッとダイヤル」へご連絡いただき、解決できなかった場合にのみ適用されます。トラブルの解決に2週間以上必要となった場合も、お問い合わせの受付がご購入後2週間以内であれば適用の対象となります。
※ 適用範囲は、「PLC-ET/M-S」に同梱されている親機・子機をセットで使用し、通信できなかった場合のみ対象とさせていただきます。適用の場合、お客様にご購入いただいた代金を弊社が直接ご返金させて頂きます。ただし、接続対象となるパソコン本体やルーター、モデム等のご購入代金は対象となりません。
※ 個人の方で、戸建住宅、マンション、アパートのみ適用とさせていただきます。また、建物間での通信接続は、適用外とさせていただきます。
※ 法人でのオフィス、工場等でのご使用は、適用外とさせていただきます。
※ ご返金の際は製品一式が到着後、2週間前後でご指定の口座へ振り込ませていただきます。
※ 190Mbps(理論値)での接続を保証するものではありません。接続速度については、ご使用環境により異なります。
※ ご返金の際はご購入代金を証明するレシート及びキャンペーンシールの貼ってある箱が必要となりますので、大切に保管ください。
※ 「PLC・ペイバックシステム」の詳細は、ご購入後「PLCホッとダイヤル」にてご確認できます。
※ 「PLC・ペイバックシステム」のご利用は、お一人様につき1セットまでとさせていただきます。製品の状態によっては、返品をお受けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※ 対象商品がなくなり次第終了とさせていただきます。

医療機器への影響を与える場合ありと明記

また感心なことに、他の機器への障害を与える場合があると、小さいながらも注意書きを付けています(HF-PLC WatchingSiteでも紹介されています)。注意書きには、医療機器に影響を及ぼす恐れがあること、電源タップやUPS、サージフィルターをはさんで利用できないことなどが明記されています。高齢者で自宅療養している場合などは、使わないほうがいいでしょう。

アイ・オー・データ PLCアダプターの注意書き

※ 本製品は屋外での使用は禁止されております。
※ 手術室、集中治療室などの電源コンセントには接続しないでください。
本製品の高周波信号が、医療電気機器に影響を及ぼすことがあり、誤動作による事故の原因となることがあります。
※ 本製品の使用により、近傍の無線設備に継続的かつ重大な妨害が発生する時は、妨害を除去する必要な措置を命じられることがあります。
※ 本製品をご使用になる場合は、電源タップなどを使用せずに、壁のコンセントへ直接挿し込むことをおすすめします。
※ 本製品をバックアップ電源装置(無停電電源装置[UPS]など)に接続することは避けてください。
※ 本製品を雷サージ対応、またはノイズフィルター付き電源タップに接続しての使用はできません。
※ 電化製品には電気ノイズを発生するものがあり、電気ノイズが電力線を通ると、PLCアダプターの性能、通信速度に影響を与えることがあります。電気ノイズが発生しやすい電化製品にはノイズフィルターを付けることをおすすめします。電気ノイズが発生しやすい電化製品は以下のものがあります。
調光機能付き照明器具やタッチランプなど、充電器(携帯電話機の充電器を含む)、ヘアドライヤー、掃除機、電気ドリル、「HD-PLC」方式を使用していないPLC製品、他の無線設備。

アイ・オー・データ PLCアダプターのFAQ

Q: ACタップにPLCアダプターを接続して使えますか?
A: あまりお奨めできませんが、ご使用できます。雷サージ対策、ノイズフィルター付きACタップでは、ご使用できません。無停電電源装置への接続も避けてください。

Q: PLC通信に影響を与える電化製品はありますか?
A: ヘアドライヤー、掃除機、電気ドリル、その他に調光機能付き照明器具、タッチランプ、携帯電話機等の充電器も影響を与える場合があります。

Q: PLCアダプターが影響を与える電化製品はありますか?
A: 短波ラジオ、調光機能付き照明器具、タッチランプやラジコン、ワイヤレスマウス等の機器に影響を与える場合があります。

KDDIの宅内LANサービスとしてPLCアダプター提供

ひかりone PLCモデム
またインターネット回線事業者としては初めて、KDDIが「ひかりoneホーム」のサービスの1つとしてPLCアダプターを提供すると発表しました(ITproの記事はこちら)。
これは光サービスの「ひかりone」の宅内LANサービスの1つとして行われるもので、「高速PLCモデム」と「同軸ケーブルモデム」を用意しています。PLCアダプターでは上記のアイ・オー・データのPLCアダプターを利用するもので、ユーザー向けにPLCアダプターを販売。同軸ケーブルモデムとは、テレビアンテナの配線を利用するもので月額840円でのレンタルとなります。
またキャンペーンとしてアイ・オー・データ製のPLCアダプターの2台セットを、先着500名に1万3800円で優待販売するとのことです。受付は12月9日から、ひかりoneでの利用では、DION、@nifty、BIGLOBE、DTI、So-net、ASAHIネットが対象プロバイダーとなる見込みです。


これで松下電器、アイオーデータと製品が登場し、KDDIも提供することになりました。続けてロジテック、韓国製アダプターなどが年内に登場するかもしれません。かなり動きが早くて戸惑う感じです。


個人的な話になりますが、12月頭にはPLCアダプターを入手してテスト記事を、どこかに載せたいと考えています。スピードの実証記事はいくつか出ていますが、短波に与える障害の記事は出ていませんから、できるだけ早くレポートしたいと思っています。

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http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter3.htm/feed 0
延長タップはダメ、充電器もダメ。ITProのPLCテスト記事 http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter2.htm http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter2.htm#comments Thu, 16 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /plcadpter2.xml 日経BP社のITproが、初のPLCアダプターの実力検証記事をあげています(HF-PLC Watching Siteの情報より)
【速報】話題の電力線通信アダプターの実力を検証!

日本初のテスト記事ですね(ライター的にはうらやましいです)。
とてもわかりやすい記事ですので、読んでいただいたほうが早いのですが、私の立場でまとめちゃうと(主観あり)

・壁コンセント直結なら30Mbps(ただしそれ以上は出ない)
・延長タップを双方につないだだけで接続不可能
・携帯電話充電器1個をつないで19.2Mbps、2個つないで11.9Mbps

ということで、延長タップ利用は絶対にダメで、壁コンセント直結が原則なんですね。合わせて充電器を使うと遅くなると。これノートパソコンのACアダプターはどうなんでしょう。続報を待ちたいところです。
旧タイプの無線LANよりは速いので、使いたいと思う人もいるでしょう。ただしACアダプターや充電器の影響が大きいのが気になります。
近くからアマチュア無線のHF帯で送信したらどうなるんでしょう…。


ええと、詳しいかたに教わりたいのですが、スピードが落ちる=短波帯に与える雑音が増えるという認識でいいんでしょうか? もしそうなら、環境が悪くてスピードが出ない家庭ほど、雑音源になる可能性が高いということになります…

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http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter2.htm/feed 0
松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編) http://www.sv15.com/net/plc/hdplc2.htm http://www.sv15.com/net/plc/hdplc2.htm#comments Tue, 14 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /hdplc2.xml 11月13日発表の松下電器PLCアダプター(高速電力線通信)のレポートを続けます。

前編はこちら→ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
取材メモはこちら→PLCアダプター発表会速報メモ
PLCアダプター無料配布のリリースはこちら→PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダ

設置方法:工事なしでボタン一つで設定完了

日本初となるPLCアダプターは、個人向けに発売されます。ADSLのようにプロバイダー経由でレンタルする方式が中心になるのかと思いましたが、そうではなく販売店で個人に直接販売する形が中心となります(プロバイダー経由の供給も検討とのコメントあり)。

設定方法はとてもシンプルです。2台のPLCアダプターを同一のコンセントにつなぎ、本体上部にある「SETUP」ボタンを押すだけ。5秒以内に2台のセットアップボタンを押せば、お互いを自動認識し、暗号化処理の設定も自動的に行われます。

つまりパソコンは一切不要。PLCモデムだけで設定ができるようにしています。

PLC セットアップ

高速電力線通信には、最低でも2台のPLCアダプターが必要です。
1台は親機として光・ADSLなどのルーター・モデムにイーサネット(LAN)で接続。
もう1台は使いたい機器、たとえばパソコンに接続するものです。

当初、親機となるPLCアダプターは、ブレーカーのある家庭の分電盤のそばにつけて工事が必要と思われていました。しかし実際にはそんな工事は不要で、100Vのコンセントが来ている部屋ならどこにでも親機を置けます。ネットの回線が来ている部屋、つまりルーターやモデムがある場所なら、どこでもいいわけです。

PLCのしくみ

分電盤フィルターなし!屋外へ垂れ流し

「ふーむ、よくできてるなあ」などと感心して、デモの説明員の方に話を聞いていたのですが…。アレッ?それじゃあおかしい、外への漏洩はどうなっちゃうの? 工事なしってことは分電盤にまったく触らないことになるのか? と思って聞いたところ、

「分電盤にはフィルターを入れません。工事は不要ですから。室内での電源ラインと、屋外から分電盤への引込み線は、同じレベルのPLC信号が流れることになります」

うをををを、なんと外からの100V引込み線にも、PLCの信号がのってしまう! つまり電力線通信の信号が、屋外へ垂れ流しになるのです。
これは衝撃。筆者はずっと外部への信号を遮断するフィルターが必須なのものだと思っていましたが、勘違いでした。屋内で使っているPLCアダプターの信号が、そのまま屋外の100V電源ラインにものります。

垂れ流しです。

隣の家でも使えちゃう? 妨害になることも

それではマンションのお隣さんや、隣の一軒家でも電力線通信が使えることになってしまいます。実際にはアダプター同士をセットアップで認識させる必要があるため、タダ乗りすることはできません。
しかしお互いで了解してしまえば可能です。たとえばマンションのお隣さんと「共同でネット回線を使おう」と了解すれば、アダプターを1台ずつ買えばいいだけのこと。それで簡単に電力線通信でネット接続ができてしまうわけです。

なんせ外部に垂れ流しなんですから。

11/15追記:セキュリティは大丈夫、データ漏洩は心配不要

私の書き方が悪かったため、PLCのセキュリティについて問題があるような読まれてしまっているようです。私のミスです。お詫びするとともに、追記します。

PLCはとてもセキュリティが高いため、たとえ外に信号が漏れていようとも、データ盗聴やネットの勝手利用のようなトラブルは起きません。松下のHD-PLCではAES128bit暗号技術を使っており、現状では解読不可能と言える高度なものです。従来のDES64bit暗号よりも大幅に暗号化が進んでいます。
そのためHD-PLCでは、隣の家や外部からネットが勝手に使われたりデータ盗聴される心配はありません。
それに対して初期の無線LANは、セキュリティに問題がありました。PLCのセキュリティは、無線LANより優れています。

ここで私が問題にしているのは、セキュリティではなく「屋外へ流れる信号によって起きる雑音」の問題です。

最大の問題は漏洩。本当に短波帯に障害は出ないのか?

電力線通信は、総務省の研究会・審議会で「屋内に限定」ということでずっと検討してきました。それなのに、なぜ「信号が(この部分11/15追記)」外部に漏れるようなPLCアダプターが登場しちゃうのでしょうか。型式指定第一号の製品がこれでは、総務省はなにをやっているんだとと怒りたくなります。

デモ説明員のかたに「フィルターなしでは屋外に電波障害を与えるのでは?」と聞いてみたところ、

「短波へのノイズ源として問題となるのは、電力線通信を導入した家庭全体からの漏洩です。屋内を巡っている電源ライン、分岐、スイッチなどが一体となって、短波帯への漏洩が大きくなります。それに対して屋外からの引込み線は、多くの場合ライン一本だけであるので、漏洩による障害を与える可能性は低いでしょう。」

という回答(この説明員の方は若手の技術者風で、実際のPLC開発に携わっていることが伺える)。
これでは短波ラジオも、アマチュア無線も大きな被害を受けそうです。お隣の家から、電力線通信の信号が、もろに漏れてきてしまうからです。
これは大問題というか、大きなトラブルは必至。現在準備が進んでいる電力線通信の差し止め訴訟でも、ここが大きな争点になる可能性があります。

垂れ流し

電波障害発生時の窓口がない!

パナソニックコミュニケーションズのカテゴリーオーナー・小林英次氏に、無線局などへ妨害が出た場合に、申し出る窓口、もしくは調査する部署を作るのか? と聞いたところ、
パナソニックコミュニケーションズ小林英次氏
「PLCについての特別な窓口を作ることは考えていない。通常のサービスで対応します」
とのこと。さらに突っ込むと
「総務省さんで、そのような取り決めができれば、もちろん対応します。」
とコメントしていました。

ちょっと待ってください。電力線通信を検討した電波審議会(会長:羽鳥光俊・中央大学理工学部教授)の答申には
(1)許可に当たって他の通信に妨害を与えないと認めるために,必要な場合は資料提出や実地調査をするなど慎重に審査すること
(2)混信発生時に総務省が即応できる体制を整えること
(3)必要に応じて技術基準を見直すこと
とあります。

妨害発生時のために、総務省が即応できる、つまり総務省内に担当の部署を作らなければなりません。実際には総務省だけでは個別対応できませんから、PLCアダプターを販売したメーカーが直接タッチすることになるはずです。なんの窓口も作らずに、通常のサービスだけで対応できるはずありません。

パナソニックコミュニケーションズ藤吉一義社長

パナソニックコミュニケーションズの藤吉一義社長は、発表会で「ノイズを心配する声あるが、Wavelet OFDMによって特定の周波数への影響をカットしている。既存の無線と共存していきたい」と言っています。
共存したいと言いながらも、障害時の窓口さえ作らない姿勢は一体なんなのでしょうか? 本当に無線局・短波受信者のことを考えていますか?

ノッチはユーザー操作で可変できない

松下電器のPLCアダプターは、wavelet OFDM(ウェーブレットオーエフディーエム)という方式を使っています。この方式は、信号を流す周波数帯を自由に可変できるのが特徴です。一部の周波数帯に「ノッチ(信号の切れ目)」をかけて、妨害を減らすことが可能です(ノッチについては本サイトの記事:フレキシブルノッチは使い物になるか?(PLC高速電力線通信の問題点)をご覧ください)。

wavelet OFDMノッチ

今回の製品ではこのノッチを「アマチュア無線の周波数帯とラジオNIKKEIの周波数に入れている」と松下は発表しています。これで妨害を減らす(実際にどのくらい減るかはまだわからないが…)わけですが、一つ問題があります。

それは他の周波数帯は無視しちゃっていいの?という問題。短波帯に空きはありません。旅客機を誘導する航空無線、漁業無線、海外向け放送、デジタルラジオ、市民無線もあります。今問題となっているNHKの北朝鮮向けの命令放送だって、NHKの海外向け放送・ラジオジャパンが短波帯で放送しているものです。また天文観測では、短波帯の幅広い周波数帯を観測に利用しています。

これらが完全に無視されてしまうのです。

本来、wavelet OFDM方式のノッチは、フレキシブル、つまり自由に変更できるものでした。しかし今回の製品では、固定されてしまっています。説明員のかたに聞いたところ
「パソコンなしで設定できてすぐ使えるようにしています。そのためフレキシブルノッチの変更は、原則としてできません。導入する企業・団体の単位でご要望があれば、検討いたしますが…」
とのこと。ユーザーは自分でフレキシブルノッチを変更できないのです。これではラジオジャパンや航空無線、漁業無線、海外向け放送、デジタルラジオ、市民無線などに、障害を与えてしまう可能性がたかくなります。

ユーザーの利便性のために、せっかくのフレキシブルノッチが殺されているのです。

かなりショックな事態。徹底抗戦!

PLC監視カメラ

松下電器は石油温風暖房機の事故が大きな問題となりましたが、その後に徹底的な周知作戦を行って信頼性を取り戻しています。お客様を大事にする松下幸之助氏の思想が、なんとか保てました。その教訓があるからこそ、今回のPLCアダプターについては、ノイズ問題や漏洩についての細かい配慮があるものと期待していました。

しかし松下電器の姿勢にはガッカリです。短波帯に与えるノイズについて、あまりに無責任な状態で製品を出してきました。特に「外部への垂れ流し」「障害窓口を作らない」「ノッチを固定」という3ポイントは、ユーザーを無視した乱暴すぎる姿勢です。


たぶん大手メディアのほとんどは、この問題に触れないでしょう。PLCアダプターの問題点を知ってもらうために、今後もPLCを追っかけて行きたいと考えています。できれば実際の製品を入手して、どの程度のノイズが出るのが試したいと思っています(了)。
PLCのスピードやアウトラインは、前編をご覧ください。
PLC製品登場。ただし「壁コンセント直結」が前提に(PLC発表会前編)
取材メモはこちら→PLCアダプター発表会速報メモ
PLCアダプター無料配布のリリースはこちら→PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダ

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http://www.sv15.com/net/plc/hdplc2.htm/feed 0
フレキシブルノッチは使い物になるか?(PLC高速電力線通信の問題点) http://www.sv15.com/net/plc/0599notch.htm http://www.sv15.com/net/plc/0599notch.htm#comments Mon, 13 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /0599notch.xml PLC 高速電力線通信では、短波ラジオと同じ周波数を使って、家庭内の電灯線に通信データを流します。そのため電灯線からノイズが漏れ、短波ラジオやアマチュア無線機、市民ラジオのトランシーバーなどに影響が出てしまうのです。
その影響をできるだけ少なくするために、PLCを推進しているメーカーでは大きく分けて二つの対策を考えています。
1:漏れる電波がより少ない方式を使う
2:影響の出る周波数帯での信号をカットする

このうちの2番がノッチと呼ばれるものです。ノッチとはV字型の刻みのこと。下の概念図のように、信号の一部に刻み=信号を減らす部分を作るものです。

ノッチとは?

PLCでは2MHzから30MHzまで周波数を、いっぱいいっぱいに使って信号を流します。これでは短波帯すべてに影響が出てしまうので、特定の周波数帯に限って信号をカット(できるだけ減らす)しましょう、というのがノッチです。
松下電器が開発したPLC用モジュールにもノッチ機能が搭載されています。また日本アマチュア無線連盟(JARL)は「アマチュア無線帯にノッチを入れてくれるのならPLCに同意してもよい」とWebサイトでコメントを出しています。

ではどの周波数帯にノッチを入れるのでしょうか? アマチュア無線バンドですか? 放送バンドですか? それとも航空無線? いや市民ラジオや電波天文の周波数だってあります。もしこれらすべてにノッチを入れたら、PLCは成り立ちません。短波帯には空きは一切ないからです。



そこで考えられたのが「フレキシブルノッチ」です。フレキシブルノッチとは、減衰させる周波数帯をを変えることができる機能。松下電器のPLCモジュールにも搭載されており、今後登場するPLC側モデムの多くに搭載されそうです(OFDM方式のモデムみ可能だと思われる)

しかし大きな問題があります。フレキシブルノッチは誰が操作するのでしょうか? 当然、PLCを導入する家庭のユーザー、またはマンションの管理者ということになります。
フレキシブルノッチを設定するには、パソコンが必要になると思われます。PLCに接続したパソコンでモデム制御ソフトを起動し、ノッチをかける周波数帯を設定するわけです。
このフレキシブルノッチの問題点をあげてみましょう。

問題点:PLCユーザーに「妨害電波を発生させている」という意識があるか?

これが最初の難問。PLCは「妨害電波を発生させる」ということを、ユーザーが理解できるかどうかです。PLCユーザーには、隣の家や隣の部屋に妨害を与えるかもしれない、という意識を持ってもらわなくてはなりません。その意識がないと、フレキシブルノッチの存在価値すらもわからないでしょう。

フレキシブルノッチの問題点

問題点:そもそもパソコンがあるか?

PLCは社会的弱者のネット利用を促進するもの、と言われています。でも高齢者の家にパソコンがありますか? あったしてもソフトを起動してノッチの周波数帯を変える、なんてことができるのでしょうか? ハッキリ言って無理難題です。

問題点:隣の家の人に「ノッチを変えて」と頼めるか?

「いやPLCを入れる家だったらパソコンはあるでしょ?」と言うなら、こんなことを考えてみてください。
『隣の木造家屋でPLCを入れていてノイズ発生中。でもオレは短波ラジオを聴きたい』
この場合は、隣の家に行って「すみませんラジオ聞きたいので、フレキシブルノッチを変えて、これこれの周波数帯をカットしてくれますか?」なんて頼まなくてはいけないのです。そんなことできるでしょうか? PLCを入れた家の人にとっては「なんでオレがそんな面倒なことしなくちゃいけないの?」と思うはず。現実的ではありません。

問題点:マンションの場合はどうするのか?

マンションのような集合住宅では、さらに厄介です。マンション全体の分電盤にPLCの親モデムがあって、全戸にPLCサービスを提供していると考えてみてください。
1階の佐藤さんは短波ラジオを聞いています。2階の鈴木さんはアマチュア無線を楽しんでいます。さてどっちの周波数帯にノッチを入れるのでしょう?


そもそも誰が管理しますか? 管理人が常駐しているマンションなんてごく少数ですし、組合の役員にそんなことを頼めるでしょうか。これも無理ですね。
このようにフレキシブルノッチは、実際に運用させることが難しい機能です。まともに使えれば効果はあるでしょうが、PLCユーザーと短波利用者が別の人であった場合は、トラブルの原因ともなります。
機能としてはよいが、実際にはまったく役に立たない。それが「フレキシブルノッチ」だと筆者は考えています。

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http://www.sv15.com/net/plc/0599notch.htm/feed 0
PLC製品登場「壁コンセント直結」が前提に(PLC発表会前編) http://www.sv15.com/net/plc/hdplc1.htm http://www.sv15.com/net/plc/hdplc1.htm#comments Mon, 13 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /hdplc1.xml 取材メモはこちら→PLCアダプター発表会速報メモ
後編はこちら→松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
PLCアダプター無料配布のリリースはこちら→PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダ

日本初となるPLC高速電力線通信の製品が、松下電器からデビューしました。10月4日の省令改正で電力線通信が解禁になってからわずか1か月半。そして12月9日には早くも店頭に並びます。
なんという早ワザでしょう。松下電器は周到な準備を整えていたようで、すでに商品パッケージも用意されていました。まずは発表された製品のアウトラインから行きましょう。

2台セットで2万円強。個人ユーザ向けに販売

発売されるPLCアダプター(モデム)は2種類あります。そのほかに、PLC用にフィルターを搭載した電源タップなどが発売されます。

PLCアダプタースタートパック「BL-PA100KT」

PLCアダプター
PLCアダプターの親機(マスターアダプター)と子機(ターミナルアダプター)を1台ずつ、計2台のPLCアダプターが入った製品です。価格はオープンですが、店頭では2万円前後になるだろうとのコメントがありました。アメリカでは199ドルで発売されており、ほぼそれと同じ線に合わせてきています。月産台数は3,000台を予定。
PLCを使うためには最低限、この2台パックを購入する必要があります。

PLC増設用アダプター「BL-PA100」

PLCターミナルアダプター
こちらは増設用のPLCアダプター。子機(ターミナルアダプター)として増設するものです。オープン価格ですが「店頭では13,000円前後になるのではないか」とのコメントがありました。
写真はスタートパックの子機ですが、増設用のものとまったく同じです。親機・子機の違いはソフトウェア上だけのものかもしれません。

PLCタップ(松下電工 2007年3月発売予定)

PLCタップ
松下電工が発売するPLCアダプター内蔵の電源タップ。コンセントに差し込むだけでPLCが使えるようになる製品です。ノイズフィルターを内蔵しており、家電製品からのノイズの減らす効果あり。こちらのほうが実用性は高そうです。ACコンセントが3個口付いています。
またこの他に、イーサネットのハブにもなるPLCアダプターも参考出品されていました。

PLC内蔵ACアダプター(松下電工 参考出品)


こちらはルーターやADSLモデムなどのACアダプターに、PLCアダプターを内蔵したもの。光やADSLの機器の電源として使い、同時にPLCアダプターとして利用できます。PLC最大の敵であるACアダプターからのノイズをできるだけ減らし、かつコンセント直差しでスピードを確保しようとしう製品でしょう。参考出品で発売時期はわかりません。

組み込み型PLCモジュール

PLCモジュール
高速電力線通信
またHD-PLC方式の組み込み型モジュールも発表されました。春に登場すると思われる各社のPLCアダプターに搭載されるほか、PLC内蔵家電製品にも投入されることになるでしょう。

チップは松下開発のもので、32ビットRISCプロセッサによるもの。またノイズ抑制のアナログ部分を一体化しているため、そのまま家電製品に組み込むだけでPLCに接続できます。3次元実装モジュールにより、従来のものより面積を40%削減しているとのことでした。

公称スピードは55Mbpsも、実際の環境では????

さて問題のスピードですが、次のように発表されました。

●理論上の最高通信速度(PHY速度):190Mbps
●UDPでの最高速度:80Mbps(通信評価装置によるもの)
●TCPでの最高速度:55Mbps(FTP速度によるもの)

たぶん新聞やニュースサイトでは「190Mbps」と報道されるでしょうが、実際にはこんなスピードは出ません。インターネットで実際に使うには、どんなにがんばってもTCP速度の「55Mbps」が限界となります。
しかも55Mbpsというのは公称であり、ベストエフォートの数字です。ADSLのコマーシャルが40Mbpsと言いながら、実際には数Mbpsしか出ないのと同じで、その家庭の環境や接続方法によってスピードは落ちてしまうのです。
HD-PLC
ちなみに10月のCEATECでは、「最大45Mbps」と発表していました。これが10Mbpsアップしたのは「ネットワークソフトウェアの改善による(パナソニックコミュニケーションズのカテゴリーオーナー・小林英次氏)」ものだそうです。

ハイビジョン伝送をアピール。でも実際には難しそう

発表会の会場では、例によってハイビジョンの伝送デモが行われていました。今回の製品は型式指定を受けたもので、今までの研究設備とは異なり、実際のサービスに合わせたものです。
PLCハイビジョン
現状でのハイビジョン伝送は、おおむね24Mbpsが必要です。PLCで24Mbpsを出せますよ、というアピールになります。松下は以前から「トリプルプレイ」をうたっています。トリプルプレイとは、ハイビジョン+パソコンでのネット接続+IP電話が同時にスムーズに使えますよ、という理想形です。PLCでこの「トリプルプレイ」ができることを、発表会でも盛んに宣伝していました。

壁コンセント直結を推奨。テーブルタップだと大幅ダウン?

BL-PA100KT
では本当にトリプルプレイは可能なのでしょうか。発表会の会場では、当然ながらできているわけですが、実際の家庭では様々なスピードダウンの要因があります。
それについて説明員の方に聞いたところ、
「パナソニックの実験(一軒家)では、家庭内の壁コンセントのうち、90%で30Mbps(トリプルプレイができるスピード)が出ている」とのこと。
テーブルタップを入れるとどうなるのか?という質問に対しては「それは実験していないのでわかりません」と答えていました。

つまりハイビジョン伝送を楽しむには「壁コンセント直結」が原則となるわけです。これは説明員の方が繰り返し発言していたほか、先ほどの小林英次氏も「できるだけ壁コンセント直結をお客様にお願いしたい」とコメントしています。
壁コンセント直結でないとスピードが出ない、どうしても延長や分岐が必要なら、松下電工のPLCタップを買ってください、ということのようです。


通常の家庭の壁コンセントは2個口しかありません。PLCアダプターを直結すると、残りは1個。この1個でパソコン・モニター・AV機器などの電源を供給することになります。かなり不自然で無理がありそうです。

後編はこちら→松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)

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http://www.sv15.com/net/plc/hdplc1.htm/feed 0
PLCアダプター発表会速報メモ http://www.sv15.com/net/plc/hdplcmemo.htm http://www.sv15.com/net/plc/hdplcmemo.htm#comments Mon, 13 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /hdplcmemo.xml 11月13日、松下電器のPLCアダプター発表会に行ってきました。速報としてメモをアップします。レポート記事は、
前編:ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
後編:松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
をご覧ください。
PLCアダプター無料配布のリリースはこちら→PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダ

PLC

・すでに型式指定を取得している
・発売は12月9日、当初は月産3,000台の見込み
・2台セットのスタートパックと1台ずつの増設アダプター(ターミナル)の2製品を発売
・2台セットは2万円強(アメリカで199ドルで発売中)、1台だけの増設アダプターは1万3千円前後を予定
・機器組み込み用PLCモジュールもサンプル出荷
・タップ型(延長コード)の製品も松下電工が発売。ノイズフィルター内蔵(これはPLCのスピードを上げるためのもので、漏洩電波を抑えるためのものではないと思われる)価格未定
・ACアダプターにPLCを内蔵した製品を展示
・190MbpsをうたっているがあくまでもPHY速度であり理論的スピードに過ぎない
・UDPでの速度は80Mbps、TCPでの速度(FTPでの測定)は55Mbps。事実上は「理想環境で最大55Mbps」となる。

・セットアップはPLCアダプターのみで可能。パソコンの必要なし。
・工事の必要もなし
・光なりADSLなりのモデムがある部屋に、親機を置いてイーサネットでつなぐ
・同じコンセントの親機(マスター)と子機(ターミナル)を同一コンセントにつなぎ、5秒以内にセットアップボタンを押すだけで登録完了。128ビットの暗号通信のセットアップもこれで完了する。
・AES128ビットの暗号化を採用している。

パナソニックコミュニケーションズ藤吉一義社長
社長コメント
・ノイズを心配する声あるが、Wavelet OFDMによって特定の周波数への影響をカットしている。既存の無線と共存していきたい
・3方式がある。ソニー、松下、日立、三菱など、日本国内の電機メーカーはHD-PLC方式でほぼ統一(シャープをのぞく?)。これをデファクトスタンダードにしたい。
・既存のDS2・homeplugは、中低速の電力線通信。高速電力線通信はHD-PLC(今回の松下のもの)であり、それぞれで共存していけるのでは。統一する必要はないだろう。
・2010年で200万台を目指す
・PLC組み込み型の製品についてはまだ検討の段階。家庭ではFAX・電話・インターフォン、または小さな商店やSOHOなどで使う機器を出して行きたい。将来的にはネット家電へ(ネット家電についての具体的言及なし)。

担当者コメント
・wavelet OFDMにより、アマチュア無線の周波数帯、およびラジオNIKKEIの周波数はノッチでカットしている。
・フレキシブルノッチではあるが、ユーザーによるノッチ周波数の変更はできない。変更自体は可能だが、変更するソフトウェアは提供していない。
・PLCアダプターの接続は、親機を含めて最大16台まで
・本体LEDの光り方によって、現在のスピードを大まかに表示。「10Mbps以下」「10~30Mbps」「30Mbps以上」の3パターン。
・「当初45Mbpsと発表していたが?」という質問に対し、ソフトウェアの改善によって55Mbpsを出すことができたとの返答
・テーブルタップではスピードが落ちてしまうので、あくまで壁コンセントにPLCアダプターを直結することを推奨する

営業担当者コメント
・日本の総所帯4,700万のうち、2,300万所帯がすでにブロードバンド導入
・パソコンが複数ある所帯が多い
・配線がめんどう、ケーブルが邪魔、工事費がかかるなどの問題があった
・これをHD-PLCによって解決できる
・販売方法は個人向け、法人向け
・プロバイダーなどのキャリアとも協力していきたい(具体的な発表はなし。つまり最初は個人ユーザーに直接PLCアダプターを販売することになるということ)

デモの説明者コメント
・実際の家庭でどの程度のスピードが出るのは環境次第なのでハッキリと言えない
・松下がおこなったモデル家庭(一軒家)の実験では、9割の「壁コンセント」で30Mbpsのスピードが出た。
・テープルタップでのスピードはわからない
・松下からは「壁コンセントに直結すること」を、お客様に推奨していく

高速電力線通信

技術担当コメント
・「宅外(アクセス線)でのPLCは?」という質問に対し「アクセス線でのPLCは当分ないのではないか」
・松下は海外でのアクセス線PLCは、現状ではやっていない
・ハイビジョン伝送について:24Mbpsのハイビジョン伝送も楽しめる「ハイビジョン」「パソコンでのネット接続」「IP電話」の「トリプルプレイ」が可能である。

松下電工コメント
・PLC対応タップについて:PLCを使う方には、ぜひこのタップを使って欲しい
・価格は未定(におわせもせず)

説明時の衝撃的(?)事実
・親機は部屋のコンセントにつなぐだけでOK。分電盤への直結は不要
・分電盤にはフィルターなし=つまり室内と、外からの引込み線はまったく同じ状況=PLC垂れ流し!
・「フィルターなしでは外に電波障害を与えるのでは?」という質問に対し「短波へのノイズ源として問題となっている主体は、一軒の家庭に巡らされた電源ライン・スイッチなどを含めたPLC導入家庭全体。引込み線はライン一本だけであり、ノイズ源としてはあまり問題にならないと思われる」
・マンションの隣どうしでPLCを使う場合は、隣の家庭のPLC信号がノイズ源となる可能性があるかもしれない(垂れ流しなので)

・「トラブル時の対応をする部署は新設するのか?」という質問に対し「特別な部署は作らない。通常のサービスで対応する」 つまりアマチュア無線や短波ファンが被害を受けた場合の受付窓口やセンターは作らないということ

レポート本体は
前編:ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
後編:松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
をご覧ください。


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http://www.sv15.com/net/plc/hdplcmemo.htm/feed 0
松下のPLCアダプター新製品発表会 11月13日に http://www.sv15.com/net/plc/panasonic.htm http://www.sv15.com/net/plc/panasonic.htm#comments Mon, 13 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /panasonic.xml 2006年11月13日追記
この発表会の模様は、3回にわけてレポートしています。
前編はこちら→ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
後編はこちら→松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
取材メモはこちら→PLCアダプター発表会速報メモ

電力線通信にもっとも力を入れているパナソニックが、11月13日にPLCアダプターの新製品発表会を行うそうです。すでに英語版のサイトでは、ほぼ同様のアダプターの詳細が出ていますが、日本向けの公称45Mbps仕様のアダプターをどんな形で出してくるのか、ちょっと興味があります。

HD-PLC方式 PLCアダプター 新製品発表会

【日時】11月13日(月)14:00~15:00
【説明者】
・松下電器産業株式会社 役員 藤吉 一義
・パナソニックコミュニケーションズ株式会社 ホームネットワークカンパニー福岡
ホーム・セーフティ カテゴリーオーナー  小林 英次
・松下電器産業株式会社 パナソニックマーケティング本部
PCDグループ グループマネージャー  原 昭一郎
【場所】世界貿易センタービルディング(浜松町) 3階コンベンションルーム 
==========

筆者はちょっと日程的に微妙なのですが、時間が合えば参加しようと考えています。マーケティングの人が出てくるということは、売り方やアフターサービス(トラブル時の対応)も聞けるかもしれません。

行政訴訟の準備進む

クレージーこんてすたーズさんの「PLC訴訟の現在」と、かぜさんのPLCについて:訴訟の状況報告ですによると、10月31日の時点で電力線通信に対する行政訴訟の原告団入りを希望する方が106名に達したそうです。


PLCに関するメディアの取り上げ方は、現時点では推進側一辺倒という感じですが、行政訴訟となれば新聞がある程度の反応を示してくれるのではないかと期待しています。

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http://www.sv15.com/net/plc/panasonic.htm/feed 0
PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダー http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter.htm http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter.htm#comments Mon, 13 Nov 2006 15:00:00 +0000 admin /plcadpter.xml 電力系プロバイダーが、PLCアダプターを抽選で無料配布するというリリースが飛び込んできました。

ケイ・オプティコム他で実施。200台無料配布

PLCアダプター
「高速PLCトライアル」として電力系NCC6社が行うもので、抽選でモニターに選ばれた方には、13日に発表された松下電器のPLCアダプタースタートパック「BL-PA100KT」が送られるそうです。

モニター終了後は、返却の必要はなく、そのままプレゼントになるそうです。
モニターだけならわかるんですが、無料配布しちゃうってのが驚きです。

リリースによればユーザー向けにPLCアダプターを抽選で無料配布し、「PLCについて、試験環境下では得られなかった、お客様のニーズやご利用方法、実利用環境における課題等を調査するため、NCC各社のサービスにご加入いただいているお客様を対象に実施」するとのこと。

台数は不明ですが、電力系大手のケイ・オプティコムを例に取ると200セットの配布だそうです。

PLC推進陣営の強引な普及戦略

ずいぶん派手に配りますな。電力系プロバイダーが、松下電器から格安でPLCアダプターを買いとったか、ことによると普及のために松下がタダ同然で配ってしまっている可能性もあります。
PLC高速電力線通信を、無理矢理(?)普及させようという考えでしょう。13日の松下発表会から始まって、その後にわかったアイ・オー・データのPLCアダプターの報道向け内覧会(20日からの週にあるようです)、さらには電力系NCCによるPLCアダプタープレゼントと、立て続けに攻勢をかけてきています。

既成事実になると困るので、訴訟を早めたほうがいいのかもしれません。

該当する方はぜひ応募してテストを!

電力系プロバイダーに入っていらっしゃるかたは、ぜひ応募してください。そして実際にテストしてみて、どの程度ノイズが出るのか、電波公害にならないのか調べてみてはいかがでしょうか。

とりあえず、高速PLCトライアルのリリースを貼っておきます。
先に各社共同のプレスリリース、その後にケイ・オプティコムの200台モニターのリリースを貼ります。

===以下 引用===

PLC共同プレスリリース

中部テレコミュニケーション株式会社
株式会社ケイ・オプティコム
株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
株式会社STNet
九州通信ネットワーク株式会社
沖縄通信ネットワーク株式会社

平成18年11月14日

電力系NCC6社による、高速PLCトライアルの実施について

~高速PLCモデムをプレゼント~

中部テレコミュニケーション株式会社(以下「CTC」、取締役社長 森夲 正/本店 名古屋市中区)、株式会社ケイ・オプティコム(以下「ケイ・オプティコム」、取締役社長 田邉 忠夫/本社 大阪市北区)、株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(以下「エネルギアコム」、取締役社長 佐藤 稔/本社 広島市中区)、株式会社STNet(以下「STNet」、代表取締役社長 落田 実/本社 香川県高松市)、九州通信ネットワーク株式会社(以下「QTNet」、代表取締役社長 豊島 令隆/本店 福岡市中央区)ならびに、沖縄通信ネットワーク株式会社(以下「OTNet」、代表取締役社長 加屋本 靖/本店 沖縄県那覇市)の電力系NCC6社は、高速PLC(※)に関するお客様のニーズやご利用方法などを調査する、高速PLCトライアルを平成18年11月14日(火)~平成19年3月31日(土)の間、実施することといたします。

本トライアルは、本年10月4日の総務省令改正により一般家庭においても利用が可能となった高速PLCについて、試験環境下では得られなかった、お客様のニーズやご利用方法、実利用環境における課題等を調査するため、NCC各社のサービスにご加入いただいているお客様を対象に実施します。
本トライアルに必要となる高速PLCモデムは、「HD-PLC」方式に基づくものを利用し、トライアル終了後にご協力いただいたお客様へそのままプレゼントいたします(「HD-PLC」の概要につきましては、別紙をご参照ください)。
本トライアルに関するお客様へのご案内は、本日以降、準備が整い次第、NCC各社のホームページ等で行う予定です。

高速PLCは、家庭内へ引き込まれた光ファイバーの先につながる「高速宅内ネットワーク」の担い手として期待も高く、本トライアルの結果をもとに、今後、NCC各社においてサービスへの適用などの検討を行ってまいります。

また、この他にも、CTC、ケイ・オプティコム、エネルギアコム、STNet、QTNetおよびOTNetでは、お客様のメリットを第一に考え、より多くのニーズにお応えできるよう、サービスの充実を図ってまいります。
以 上

高速PLC(Power Line Communications)は、家庭内の電気配線を使って通信する新しい通信方式です。
この方式を使えば、新たに配線をすることなく電気配線さえあれば家庭内にLANを構築することができるようになります。また、将来はテレビなどの家電製品などにも組み込まれる事が予想されており、ホームネットワークの有力な担い手としても期待されています。
<参考:各社の概要>

中部テレコミュニケーション株式会社
(1)取締役社長:  森夲 正
(2)所在地:    愛知県名古屋市中区栄2丁目2番5号
(3)設立年月:  1986年6月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業
(5)資本金:    388億1648万円(中部電力100%出資)
(6)URL:    http://www.ctc.co.jp

株式会社ケイ・オプティコム
(1)取締役社長:  田邉 忠夫
(2)所在地:    大阪府大阪市北区西天満5丁目14番10号
(3)設立年月:  1988年4月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業
(5)資本金:    330億円(関西電力100%出資)
(6)URL:    http://www.k-opti.com

株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
(1)取締役社長:  佐藤 稔
(2)所在地:    広島県広島市中区小町4番33号
(3)設立年月:  1985年4月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業および情報処理事業
(5)資本金:    60億円(中国電力100%出資)
(6)URL:    http://www.enecom.co.jp

株式会社STNet
(1)代表取締役社長: 落田 実
(2)所在地:    香川県高松市春日町1735番地3
(3)設立年月:  1984年7月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業
(5)資本金:    100億円(四国電力100%出資)
(6)URL:    http://www.stnet.co.jp

九州通信ネットワーク株式会社
(1)代表取締役社長: 豊島 令隆
(2)所在地:    福岡県福岡市中央区天神1丁目12番20号
(3)設立年月:  1987年7月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業
(5)資本金:    220億2000万円
(6)URL:    http://www.qtnet.co.jp

沖縄通信ネットワーク株式会社
(1)代表取締役社長: 加屋本 靖
(2)所在地:    沖縄県那覇市東町4番地1
(3)設立年月:  1996年10月
(4)主な事業内容: 電気通信事業法に基づく電気通信事業
(5)資本金:    7億円
(6)URL:    http://www.otnet.co.jp

<本件に関するお問い合わせ先>

【一般のお客様】
中部テレコミュニケーション株式会社 コミュファ コンタクトセンター
0120-218-919  (フリーコール)

株式会社ケイ・オプティコム eoサポートダイヤル
151  eo光電話から(通話料無料)
0088-240-017  固定電話、携帯電話、PHSから(通話料無料)
050-7105-6333  eo-netフォン、他社IP電話

株式会社エネルギア・コミュニケーションズ お客さまセンター
0120-933-039  (フリーコール)

株式会社STNet ピカラサービスセンター(PLCモニター窓口)
0120-459-920 (フリーダイヤル)
受付時間 9時 ~ 17時(平日)

九州通信ネットワーク株式会社 お客さまセンター
通話料無料 0120-86-3727
受付時間 9時 ~ 20時(年中無休)

沖縄通信ネットワーク株式会社 営業部 コンシューマ営業課
0120-944-577  (フリーコール)
受付時間 9時 ~ 17時(平日)

<HD-PLCの概要>

1.「HD-PLC」とは

・「HD-PLC」は松下電器産業㈱が提唱する高速電力線通信方式の名称です
・「HD-PLC」には、松下電器製高速PLCチップを搭載しております
・「HD-PLC」方式の製品同士であれば、異なるメーカーの製品でも相互に通信することができます
・「HD-PLC」方式の製品同士であれば、同一電力線下に複数の「HD-PLC」ネットワークを共存させることができます
 ・「HD-PLC」方式の製品には下記のロゴが表示されます
・「HD-PLC」は商標です

2.「HD-PLC」モデムの特長

 ・「HD-PLC」モデムのリンク速度は、最高190Mb/sで、一般家庭におけるスループット(実効速度)は、10Mb/s~70Mb/s程度です
 ・「HD-PLC」モデムは1台の親機と1台以上の子機で構成され、「HD-PLC」モデム間の通信は認証が完了していないと出来ないようになっております
・「HD-PLC」モデムの親機と子機の認証は、「HD-PLC」モデム本体のボタンを押すだけで設定が可能です
・親機と子機の認証設定がパソコン不要で簡単に行え、セキュリティに守られた通信が可能となります
 ・コンセントに親機と子機をそれぞれつないでから、通信可能になるまでの準備時間が短く、ストレスを感じません

3.「HD-PLC」ロゴの入った高速PLC対応機器メーカー

 ・パナソニック コミュニケーションズ㈱(Panasonic)
 ・松下電工㈱(National)
 この他、複数の国内メーカーで製造が予定されています

===引用終了===

===引用開始===

ケイ・オプティコムにおける高速PLCトライアルの概要

1.応 募 期 間 : 平成18年11月14日(火)~平成18年11月30日(木)
2.対   象 : eo光ネット(ホームタイプ/マンションタイプ)をご利用のお客様
3.応 募 受 付 : 専用ホームページ(http://eonet.jp/plc/)からのみ受付
4.応 募 方 法 : eonetID(http://id.eonet.jp/)※を取得していただき、eo会員専用ページにログインして、簡単なアンケートにお答えいただくと応募完了
5.モニター数 : 200名(応募者多数の場合は、抽選となります)
パナソニック コミュニケーションズ㈱(Panasonic)製HD-PLC:100名
松下電工㈱(National)製HD-PLC:100名

※ケイ・オプティコムが提供する「eonetシアター/PC」、コミュニティサイト「eo WiSH」、「eo blog」等のサービスをご利用いただく場合も、異なるID/パスワードを用いるのでは無く、同一ID/パスワードでご利用いただくことが可能となり、複数のIDを管理する必要がなくなります。

*モニター当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。
*当選されたお客様は、一定期間ご利用いただいた後、アンケート調査にご協力いただきます。

===引用終了===
ちなみにメディア向けには、11月下旬の予定でPLCアダプターがテスト用に出回るようです。13日の発表会で、かなりのメディアがテストを申し込んでいました。


メディア向けと今回のプレゼントを合わせるとかなりの台数が出ると思われ、すでに数千台の単位でPLCアダプターが生産されていると考えてよさそうです。予想外にスピードが早く、ちょっと驚いています。

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http://www.sv15.com/net/plc/plcadpter.htm/feed 0
NECの電力線通信モデム。理想環境で30Mbpsも商品化は未定(WPCリポート) http://www.sv15.com/net/plc/expo2006.htm http://www.sv15.com/net/plc/expo2006.htm#comments Sat, 21 Oct 2006 15:00:00 +0000 admin /expo2006.xml WPC TOKYO 2006 高速電力線通信は不発?

PLCモデム
2006年10月18日に東京ビックサイトで行われたWPC TOKYO 2006に行ってきました。写真を最後にまとめているので、ぜひご覧ください。

PLCとは、100Vの電源ラインを使ったネット配線のこと。高速電力線通信とも呼ばれています。日本では屋内の配線に限り、10月4日に総務省の省令上ではGOサインが出ています。

その直後のCEATECで、各社がPLCシステムを派手に展示しました。そのためもあってか、WPCには高速電力線通信の業界団体であるPLC-Jが出展しておらず、松下、日立、三菱といった大手メーカーも参加なし。東芝は出展していましたが、PLCはノータッチです。なんだか寂しい状況です。

結果としてNECブース(NECパーソナルプロダクツ)の片隅にPLCシステムの展示があるだけでした(見落としあったらご指摘ください)。WPCのキャッチコピーが「PC+デジタルが実現する新しいライフスタイル」なのに、家庭向けの電力線通信展示が貧弱なことが気にかかります。

NECブースの展示は、一般家庭向けのデモ。CEATECでの展示が企業向けで、かつ無線LANや有線LANを合わせた総合システムだったのに比べ、PLC一本のコンシューマー向けのデモであったことが注目されます。

相変わらずツイストペアケーブル。30Mbpsとは言うが…

高速電力線通信
NECのデモは、CEATECでの各社と同じように、100Vの電源ラインに「より線(ツイストペアケーブル)」を使っています。ツイストペアにすることで、漏洩が少なくなってスピードも上がります。実際の家庭ではあり得ないもので、理想的な実験環境を作っての展示です。

説明の方に「どのくらいスピードが出るんですか?」と聞くと、
「スピードはまだわからないんですよ。10月4日に決まったばかりですので、その条件に合わせたものをこれから実証します。そのため、家庭でスピードは、まだわかりません」
とのこと。ものすごく正直なお答えで、二桁は出るんでしょ?と振ってみても「わかりません」と答えていました。
この実験環境でのスピードは?と聞くと、
「ここでは30Mbpsは出ているんですが、家庭で使った場合に、どのくらいになるのかはわかりません」
と『スピード未定』であることを強調していました。

PLC商品化のメドは??? ヤル気があるのか、ないのか…

ではいつごろ実現されるのか?との質問に対しては、
「ハッキリお答えできないんです。まだ実証の段階なので、いつになるのかは明言できません」
とのこと。なんだか「わからない」を連発で、質問するほうも途方に暮れてしまう感じです。価格についても未定で、言質を取れず。また利用シーンについても、あまり具体的な説明はなく、「無線LANが届かない部屋で…」「ネット家電での活用」とありきたりなものでした。

これって本当にヤル気があるの?という印象で、NECが考える将来像もよく見えません。
パソコンとネットの祭典であるはずのWPCで、「期待」の高速電力線通信がこんな状況では、実際に家庭に出回るのは相当先でしょう。商品化はかなり将来のことになりそうです。

行政訴訟へ。PLCにストップがかかるか?

商品化の前に、PLCにストップがかかるかもしれません。
ブログへのコメントで、かぜさんより「PLCに対する行政訴訟が準備中である」という情報をいただきました。詳しくは月間ファイブナイン「PLC導入に対し行政訴訟を提起しよう!」、「PLC訴訟の原告募集」(JH3YKV’s Amateur Radio News)にまとめられています。
武蔵工大教授で環境総合研究所長の青山貞一氏、アマチュア無線の月刊誌を発行されている草野利一氏を中心として、電力線通信の差し止めを求める行政訴訟を準備をされているようです。集団訴訟を検討されており、原告として参加される方を募集されています。ぜひ上のリンクをご覧ください。

写真でチェック!NECの電力線通信 一般家庭向けデモ

筆者のアホな突っ込みを交えながら、写真でリポートします。
PLC製品

▲WPC2006でのNECブースのPLC・電力線通信のデモ。メイン電源を取るところに、でっかいトランスがあるんですが、これ何ですか?なんの効果があるんでしょうか。どなたかご教授お願いします。

電力線通信
▲説明のベースはこのパネル一枚のみ。資料もこのパネルをまんまコピーしたもので、ヤル気ないなあ、って感じです。「ボタン一つでセキュリティを含む設定ができる」とのことだが、そんな安易な設定で運用してほしくないなあ…。

PLCモデム
▲以前よりは小型化しているものの、まだまだ「モデムっぽい」PLC子機側モデム。実際の製品は、これより小さくなるとは説明していた。価格を聞いたら「逆にいくらだったら買いますか?」と逆質問されてしまった。

PLCモデム親機
▲こちらはPLC親機モデムだが、子機とまったく一緒と思われる。

電力線搬送波通信
▲こんなモデムが実際に使われるとしたら邪魔になりそう…。内蔵できる製品が出てこないと、普及は難しいのでは?

PLC ツイストペア
▲批判の声を気にしてか、ツイストペアである旨を表記。揚げ足とっていいですか?「模擬的に」ってのは、本物を真似て、という意味です。だからツイストペアという、家庭ではあり得ないものに使っちゃだめですよ。「模擬的」と「ツイストペア」の文意が、ぜんぜーん繋がっておりませーん(性格悪くてごめんなさい)。

PLCモデム背面
▲背面は100V(PLC)と、LANケーブルだけのシンプルな作り。100Vのラインは個人ではいじれないので、しっかり作って欲しいところですね。

参考出展であり「商品化は未定」

配布資料(パネルのコピー)には注意書きがあって、「本展示コーナーのPLCアダプタは、参考出展であり商品化は未定です」とのこと。


NECはもしかしたらCEATECで発表した企業向けの電力線通信の方を重視するのかもしれません。今回のデモは、コンシューマー向けだったわけですが、GOサインが出た商品とは思えないほど「わからない」づくしのモノでした。
松下や住友電工あたりは、PLCに本気で取り組みそうですが、他の各社はもしかしたら様子見になるのかもしれません。中途半端な技術に商品化しちゃうと、赤字が出ることは必至ですから…。

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http://www.sv15.com/net/plc/expo2006.htm/feed 0