堀江メールはライターによる自作自演なのか?


前回の記事堀江メールまとめ:第三者からの転送は確実。イタズラか?では、第三者による転送だろうと書きましたが、どうも様子が違う模様。もう堀江メール問題は飽き飽きでしょうが、嘘を書いたままにするのも何なので、もう一度まとめておきます。

平沢勝栄議員が、各テレビ局でのコメントで「To:とFrom:が同一アドレスである」と発言しています。またそのアドレスは情報提供者だと言われている(本人は否定)週刊誌ライターのアドレスであるとの報道です(すみません、裏は取ってません)。

ということは私の記事で書いた「第三者の存在」はないわけで、情報提供者による自作自演だったことになります。イタズラでもなかったということですね。いやはや、変な話になってきました。
もしこの平沢議員の発言が本当だとすると、想像できる流れは次の通り。

1:「シークレット」から「心配しないで」までの本文を情報提供者が作成、または誰かから入手
2:情報提供者がそのメールを転送の形で自分自身へ送信
3:受信したメールをプリントアウト
4:プリントアウトを永田議員へ提供

こんな感じでしょうか。転送のまま残しているのは、なぜなんでしょうか。また「山崎へ(メール冒頭の部分。バンキシャ!の報道による)」、最後の黒塗りに「北川(おなじくバンキシャ!の報道による)」と付けたのは、偽装のつもりだったんでしょうか。
なんかもう意味不明すぎて、よくわかりません。

もしかしたら情報提供者には、メールの知識がまったくなかったのかもしれません。「ライブドアだからユードラを使っとけ」「適当に取締役の名前を入れておくか」ぐらいの気持ちで、自作自演でメールを作成した可能性があります。

もしくは3,000万円を渡したという話だけは聞いていて、そこからメールを作成したのかもしれません(大元のメールが堀江氏本人のものである、という可能性はまだ残っていますが…)。いずれにせよ、永田議員ではなく情報提供者に話を聞かないと、自作自演なのかどうかはハッキリしません。
今回の問題については、一次情報とメディア経由の二次情報が入り混じって、非常に混沌とした状態が続いています。


この話は、おなじみ「絵文録ことのは」の松永さんが一次情報に当たることはいかに重要か(永田寿康議員メール問題)という記事を書かれています。
ブログの記事、雑誌の記事を書く上で、私自身も身にしみて感じる部分が多い話でした。話題になっているきっこの日記についても取り上げていらっしゃいますので、ぜひご覧になってください。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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