PLC 電力線通信って何だ?


PLC=高速電力線通信が話題になっています。PLCとは平たく言っちゃえば「ネットの屋内配線に100Vの電源ラインを使おうぜ」って技術。この話自体はずいぶん前からあるんですが、技術的問題や規格が決まらないこともあって足踏み中でした。
ところが総務省は結構ヤル気があるようで、高速電力線搬送通信に関する研究会なるものを定期的に開いて、一生懸命に動いてます。メーカーさんも積極的です。

このPLCは短波帯のラジオ、アマチュア無線、CB無線なんかに影響を与えます。PLCは100V電源ラインに信号をのっけて通信するわけですが、ここで短波帯を使います。ADSLが電話線で中波帯の周波数を使うように、PLCでは電力線を短波帯の周波数帯を使ってデータのやりとりをするわけです。
短波帯は国際放送や漁業無線などで使われている周波数帯。それに加えてアマチュア無線、CB無線などが使っています。もしPLCが実用化されると、この辺に大きな影響が出ると言われています。


短波帯を利用する人すべてにとって大問題です。
このサイトは、PLCについて無線やネットのことに詳しくない方にもわかるようにフォローするのが目的の1つです。また筆者自身が、市民ラジオ(合法のCB無線)や短波放送受信のファンであり、元アマチュア無線家です。短波帯にできるだけ影響のないように、PLCの規格を決めて欲しいとの願いも込めてサイトを作っています(10/18改訂)。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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