InterBee2011 Ustream・ニコ生最新機器写真まとめ

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幕張メッセで行われているInterBEE2011・放送機器展に来ています。Ustreamやニコニコ動画などインターネットのライブ動画配信=ライブメディア向けの最新機器を、写真でレポートします。随時更新、現在更新中 16日25時

Roland VR-3は12月中旬発売、16万円

Ustream、ニコニコ生放送のユーザーに大注目の、超コンパクトビデオミキサー「VR-3」。Rolandブースは、このVR-3を目当てに来た方が多く大混雑でした。

キャッチコピーは「カジュアルブロードキャスティング」。映像入力はアナログ(RCAコンポジット)4系統と、パソコンからのVGA端子1系統。出力もアナログ2系統です。HDMIやBNC端子はありませんが、汎用性の高いアナログなら4系統入るので万全。

音声はVR-5より増えて4系統のキャノン、そしてLINE入力のRCA赤白、PCオーディオインのRCA赤白があります。マイク4本に、音楽などのライン入力もできますから、ほぼ完ぺきと言っていいでしょう(ファンタム48V対応)。

モニターは1つですが、VR-5と同じタッチモニターなので、タッチするだけでスイッチングできます。PinP、クロマキーも可能です。

そしてパソコンはUSBでの入力が可能。USBビデオ/オーディオクラスに対応しているので、Webカメラのように簡単にパソコンへ接続できます。

そして最大の魅力はコンパクトであること。サイズはおおむねA4用紙前後で、パンフレットの表示が原寸大の本体写真になっていました。HDMIなどのデジタルは今のところ不要、という人には最適のスイッチャーと言えるでしょう。、

世界最小?!Ustreamバイク登場

Rolandブースには、UstTodayでいつもお世話になっているキバンインターナショナルさんによる、世界最小のWeb配信中継車「Smart Caster Trike」が登場。

宅配などで使われている三輪バイクを改造したもので、後ろのBOXにVR-3、ワイヤレスマイク設備、配信用のLive Shellなどを装備。さらにBlack MagicのATEM 1M/Eを入れることも可能とのこと。

このバイク(正確にはクルマ)だけで、マルチカメラ・マルチマイクの本格的Ustream中継ができてしまうのです。お値段は150万円相当から。かなりの注目を集めていました。

VR-3・VR-5をパソコンでコントロール!Live Shell+VR-3、VR-5のライブ配信システム

Cerevoから発売されている世界最小のUstream配信マシン「Live Shell」。HDMIを入力できることで注目されていますが、何とVR-3やVR-5と組み合わせたシステムが参考出品されていました。

Live Shellは元々パソコンから配信操作・設定などができることが特徴ですが、それを一歩進めて、RolandのスイッチャーであるVR-3、VR-5も合わせて遠隔操作してしまおうという意欲的な試みです。

たとえばVR-3とLive Shellを専用コードで接続することにより、パソコンのブラウザ上から、VR-3やVR-5を操作できてしまうのです。
映像のスイッチング、音声ミキシング、映像のトランジションなどを、離れた場所のパソコンから操作できてしまうのです。もちろんLive Shellの操作も同じ画面で可能です。

つまりLive ShellとVR-3かVR-5を持っていれば、以下のことがパソコンの1画面で操作できてしまいます。
・映像の切り替え、効果
・マイク・音声のミキシング
・テロップ
・配信
ネット配信のすべてを1画面で操作できてしまうとしても過言ではありません。これはすごいシステムです!

SONYがチャレンジする「プロシューマー向け」最新スイッチャー MCS-8M

SONYは、プロ向けとアマチュア向けをハッキリと分けてきましたが、その中間と言える「プロシューマー」向けのビデオミキサーを新たに登場させます。

価格は69万3千円。かなり難しい価格帯ですが、入力8系統で、HD-SDI4本、HDMI3本、DVI1本。SDにすればアナログコンポジットも3本入ります。本格的なHD配信にも対応できる構成です。

そしてオーディオミキサーも搭載しており、キャノンは2系統のみですが、標準ジャックでも4系統入力可能。さらに面白いことに、映像にエンベッドされた音声(SDIエンベッドとHDMIエンベッド)ともミキシングできます。映像エンベッドの音声と、マイクやライン入力をミキシングする機能は現場で重宝に使えそうです。

またマルチビューアー出力があり、入力などを10分割で表示。液晶を一つつなげるだけで、スイッチングモニターになります。説明員の方いわく「プロ用スイッチャーの技術を使っていますから画質には自信があります」とのことで、クロマキーの抜け具合をデモしてくれました。髪の毛一本一本までクロマキーで抜けるのはスゴイの一言でしたが。
価格帯的には微妙(プロシューマーにはちょっと高い)ですが、注目の製品と言えるでしょう。

BlackMagicブースにも注目が集まる

今やPCでのライブ配信の切り札的存在となったBlackMagic。一昔の安かろう●かろうの評判は消えつつあり、ブースにも多くの人が詰めかけていました。

特にPCでのコントロールを中核にしたスイッチャー・ATEMシリーズに注目が集まっており、低価格のTelevision Studio(¥85,980)、バランスの良い1M/E(¥214,800)にお客さんが集まっていました。Ustreamerでもどちらかを買ったよという人が多く、ライブ配信のデファクトスタンダードになる可能性もあります。 http://www.blackmagic-design.com/jp/products/atem/models/

下のオーディオメーターみたいなモデルは、USB3.0対応のマルチキャプチャ&再生デバイス「Ultra Studio Pro」。SDI、HDI、コンポーネント、コンポジット、Sビデオにも対応し、クロスコンバータになるという強力なツール。これで78,980円ですからお手軽ですよね。

次はMacユーザーの間で話題となっているサンダーボルト接続の「UltraStudio 3D」。フル解像度の3D、SDI、HDMI、コンポーネントなどに対応したキャプチャ&再生デバイス。Macへの映像取り込みでは現時点で最強と言えそうです。

コンバータ類も充実しているBlackMagic。本格的なUstreamの現場では、BlackMagicの機器が必ず存在しています。

モバイル映像伝送対決!Live U 対 TVUPack


3GやLTEなど複数のデータ回線を使って、映像と音声を伝送するモバイル映像伝送機器が幅広く使われるようになってきました。今回のようなイベント会場、被災地、移動中継などの他、テレビのロケにも使われています。上の画像は、実際にテレビの台風中継で使われた際の画像です(Live U)。

まずは先行したイスラエル製の「Live U」。従来製品はHDにも対応したLU60-HD。HD対応で、6スロットのデータ回線を接続できます。ただしお値段は受けのPCを含めて450万円前後と高め。またレンタルも行われていないため、国内での利用は限らていました。筐体がデカイのも、やや難点です。

そこで登場したのが、よりコンパクトなLU40シリーズです。データ回線スロットこそ4本と少なくなりましたが、1080iもOKで、HD-SDI、SD-SDI、HDMI1.3での入力が可能。ENGカメラの後ろ側、バッテリーパックのところに背負えるサイズになっています。

ケースも非常にコンパクトになっており、テレビの現場だけでなく、Ustreamやニコニコ生放送の移動中継でも活躍してくれそうです。レンタルで登場することを願いたいものです。

TVUPackは年明けに「Mini」、さらに「クラウド」も登場

 対抗する「TVUPack」は、ライブメディア情報番組UstTodayでも紹介し、レンタルもされているため多くの現場で使われています。今回のInterBEEをフル中継しているPRO Newsさんの館内取材でもTVUPackが使われていました。

このTVUPackでも、コンパクトな新製品「TVUPack Mini」の登場が決まっています。開発の最終段階に入っており、年明けには国内に製品が入ってくる予定だとのこと。小さいながらも、データ通信スロットを6本持っている本格的装備です。手軽に使えるようにコンポジット入力が追加されているのも注目です。

 ちなみにTVUPack HDは300万円前後で、Live Uよりも安く設定されています。TVUPack Miniが、さらに安く登場することを願いたいですね!(現場的に言うと、レンタル料も安くなると嬉しいw)

 さらにTVUPackでは「TVUPackクラウド」なるサービスも始まるとのこと。TVUPackでは、現地からの映像伝送をいったんパソコンで受けて、それをUstreamやニコニコ生放送などに向けて別のパソコンで配信する操作が必要でした。つまり現地に加えて、基地局に人を付ける必要があったのです。
 新たに始まる「TVUPackクラウド」では、これをクラウド上で配信可能にします。ブラウザ上の操作で、Ustreamへ配信できるのでとても便利です。現地にパソコンが1台あれば、そのまま配信できるようになります。

その他のモバイル映像伝送機器

Live UやTVUPackの他にも、3G・WiMAX・LTEを使ったモバイル映像伝送機器がいくつか登場していました。トムソンのブースにあった「IBIS DMNG」は、デジタルモバイルニュースギャザリングという名称の機器。

携帯回線だけでなく、WiFiや衛星回線、有線LANなども同時に利用できるようです。

ネットでの映像伝送なら、何でもどーぞ、というツールで、報道の現場では役に立ちそうです。

 またKDDIでは、スマートフォンやタブレットの映像を伝送するシステム「VistaFinderMx」のスマホ版・タブレット版を展示していました。

スマートフォン・タブレットPCの内蔵カメラを使う簡易映像システムですが、暗号化技術によりセキュアであること、複数拠点の映像を同時に12ch受信できることなどが特徴となっています。災害時のレポートなどに役立つのかもしれません。

FOSTEXのポータブルミキサー&レコーダー「DC-R302」は99,750円で1月上旬発売に

UstTodayでも紹介した、3チャンネルポータブルミキサー(USB取り込みOK)&ステレオレコーダーの「DC-R302」。InterBEEではステディカムなどがある「銀一」ブースに展示されています。価格は99,750円に決定。2012年1月上旬発売とのことです。

TriCasterニューモデル登場

ライブ動画配信システムの最高峰「TriCaster」シリーズに新製品が登場しています。『TriCaster™ 450 EXTREME』,『TriCaster™ 850 EXTREME』,『3PLAY™ 820』の3製品。16日のInterBEE終了後には発表会がおこなわました。詳しくはD STROMのプレスリリースをどうぞ! http://www.dstorm.co.jp/news/2011/1214.html

HDMI入力をUSB取り込みできる「Monster X Live」

発売直後から話題になっている「Monster X Live」。USB2.0で、HDMI信号をパソコンに取り込みできる機器で、19,000円前後で販売されています(720p、1080pを720pにコンバート)。

現在はWindows版のみですが、UST光学部で要望の多かったMacOS版も鋭意開発中とのこと。「早ければ2~3週間後にリリースできるかもしれない」という力強いコメントを頂きました。

オーディオテクニカの高性能バウンダリーマイク AT-891Rb

サウンド系の展示は時間切れでちゃんとチェックできず。唯一気になったのは、オーディオテクニカのバウンダリーマイク新製品。従来よりも大型になって集音性が高まったと思われるAT-891Rbという機種が登場していました。57,000円オーバーと、プロ向けに近い価格ですが、対談ものが多いUstreamでは魅力的かもしれません。

PRO NewsがUstream中継&独自番組配信

InterBEE2011では、プロ向け映像機器サイトPRO NewsによるUstream配信が行われています。

おなじみの川井さんが、場内レポートをされていました。TVUPackを使っての配信です。さらに場内には専用スタジオまであって、独自番組も配信されているので注目です。

ライブ配信向け機器が花盛り。HDMI、デジタル化が進む

というわけで、駆け足のInterBEE2011のライブメディアレポートはおしまい。今年の特徴は、各社がこぞってネットでのライブ配信向け機器を出してきたこと。Ustream、ニコニコ生放送での配信が増えたことで、ライブメディアでのプロ向け機器と呼べるものも登場してきました。
悩ましいのは、デジタル化するかどうかということ。VR-3のようにアナログに徹して低価格化・高機能化したものと、HDMIやHD対応のデジタル機器のどちらがいいのか。現実問題として、カメラはデジタル・HDMIであるわけで、今からコンポジットの黄色いアナログケーブルを使うのは正直に言って抵抗があります。プロなのか、アマチュアなのか、プロシューマーなのか、微妙なジャンルだけに、選択はかなり難しい感じ。筆者的には、デジタルを選びたいのですが、コストが厳しいのでコンポジでいいかと思っているのですが。。。

VR-3はUstTodayの11/21に詳しく紹介!

ローランドの低価格・高機能スイッチャー「VR-3」については、ライブメディア情報番組UstTodayで詳しく紹介します。放送日は11月21日21時。ぜひご覧ください!
UstToday公式ページ:http://usttoday.jp
配信ページ:http://www.ustream.tv/channel/usttoday

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト
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