携帯電話スマホの妨害装置・通信抑止装置・ジャミングについて

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改元の有識者会議で「携帯電話の妨害装置が使われた」という報道に関するメモです。一般メディア向けに作った箇条書きですみません(その昔、アマチュア無線・CB無線のライターだったことが生きたような関係ないようなw)。

●改元の有識者会議での使用
FNN PRIME 新元号発表まで徹底した秘密管理! 官邸で携帯電話シャットアウトか
https://www.fnn.jp/posts/00044461HDK/201904011101_reporter_HDK
「官邸では一部携帯電話が繋がりにくい状態になっている。情報漏洩を畏れ、電波のシャットアウトがなされた模様。通常では電波の入る廊下でも、電波が通じなくなっている。」

日テレNEWS24  元号に関する有識者懇談会 情報漏えい対策
http://www.news24.jp/articles/2019/04/01/04425365.html
さらに万が一に備えて、会議が行われる部屋にはいわゆるジャミング、妨害電波を出すような措置が既に採られているという」

携帯電話等の通信抑止装置の使用について 総務省

●携帯電話の妨害装置、ジャミングとは
・携帯電話を使えなくする装置(圏外にすることで基地局との通信を抑止)
・携帯電話と同じ周波数の強い電波を出すことで、基地局との通信をできなくする
・ジャミング(妨害電波)を出す
・携帯ジャマーなどの商品名で販売されていることもある
・弁当箱程度のサイズで、複数のアンテナがついている
・会議室をカバーするには複数の妨害装置を設置する必要がありそう

●免許申請が必要であり、免許無しで使えるものはない
・基地局よりも強い電波をエリア内で出す必要がある
・そのため強い電波を出す送信機となる
・微弱な電波ではあれば免許は不要だが、妨害に必要なパワーを出す必要があるため、免許無しで使うことは事実上不可能
・免許無しで使えるとして売られている市販品は違法である
・電波法違反(5年以下の懲役または250万円以下の罰金)

●免許は一定の条件のもとに申請すれば認められる
総務省 東海総合通信局 携帯電話等の通信抑止装置の使用について
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/denpa/tuuwayokusi/index.html
・コンサートホール、劇場及び演芸場
・不特定多数の人に開かれていないこと
・通信抑止によって「入場者保護」「興行の円滑な遂行が確保される必要がある」が条件
・場所や目的・内容等で判断する
・美術館や図書館は条件から外れるため認められない
・技術的基準をクリアした機器を使うこと

●具体例
株式会社テレ・ポーズ 総務省で設置が許認可されている場所
(発売している企業が言っていることであり総務省の発表ではないので注意)

http://tele-pause.co.jp/needs/

  1. 劇場・コンサートホール
  2. 医療施設内(ICU・CCU・検査室)
  3. データセンター
  4. 銀行ATMコーナー
  5. 試験場(教室)
    導入実績 http://tele-pause.co.jp/jisseki/
    (基本的にはコンサートホール)

●今回の場合の推測
・改元の有識者会議に合わせて免許を申請したと思われる
(首相官邸の一部に最初から設置・免許を取得した可能性もある)
・廊下等でもスマホが圏外だったとの報道があるため今回だけの設置か
・特別な事情に合わせて免許申請し、許可された可能性が高い

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト
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