P2Pテレビのミニまとめ


ある企画でP2Pテレビのレジュメを作ったので、ちょっと手を加えてアップします。P2Pテレビといえば、メジャーなのはjoostですが、今回は中国系のやや怪しげなものも加えてピックアップしています。joostなど欧米系のメジャーなP2Pテレビについては、さんざん語られているのでこの辺りをどうぞ。
P2P動画配信の「Joost」が台風の目に:ITpro

http://markezine.jp/a/article/aid/1365.aspx

P2Pテレビって何だ?

・単純に言って、P2Pつまりユーザー間のネットワークによるテレビ配信サービスのこと。従来までのネットテレビ配信は、中央のサーバーから多数のユーザーへの「一対多」の配信だったが、P2Pテレビではユーザー同士の「多対多」の配信となる。
・映像配信の事業者は、今まで太い回線を持つ必要があるため、多大な投資が必要だった。youtubeもニコニコもこれで苦労している。それに対してP2Pテレビでは、事業者側はある程度の回線を保持しておけば、後はユーザー間共有となるので楽。わずかな投資でネットテレビ配信をスタートできる。
・ユーザーが簡単にテレビ番組を配信可能。個人がオリジナル番組を作ったり、ナマ中継番組を作って全世界に配信できる。
・著作権的には難しい問題あり。ただしjoostあたりは、上手にビジネスチャンスにつなげることでクリアしようとしている。今回取り上げる中国系のP2Pテレビは、著作権についてどこまで考えているか不明。

主なP2Pテレビサービス

・いずれもソフトウェアは無料。事業者は配信時の冒頭にCMを流したり、バナー広告を載せることで収益を得ている。
・インストール時は要注意。一部の中国系事業者は、スパイウェアを混入させている疑惑がある。

TVants

P2Pテレビの本家とも言える古手のサービス。joostがskypeのメンバーによってスタートしたのに対して、TVantsは中国の上海近くにあるエリート校・浙江大学が開発。実験的事業が一気に大きなビジネスチャンスとなった。P2Pテレビの本場は、上海&香港だと言ってもいいだろう。
シンプルな画面だが、チャンネル数が多い上に、ユーザーが多いためにコンテンツも豊富だ。ただしリストにあっても見れない場合もある。他のP2Pテレビサービスもそうだが、事業者自体が流している番組と、ユーザーが流している番組が混在している。画質はイマイチかもしれない。

TVUPlayer

TVantsに次いでメジャーなのはこれ。スポーツ系チャンネルも多く、ワールドカップ中継時には日本のサッカーファンがよく閲覧していた模様。事業者が配信している番組は画質がよく、十分に楽しめるレベル。某大手エンターテイメントチャンネルまで配信してしまっているが、本当に大丈夫なのだろうか。

PPStream

http://www.ppstream.com/
香港系のP2Pテレビで、映画やドラマが豊富。日本語環境だと文字バケするが、Webのメニューをクリックすれば問題なく見られる。GTOなど日本のドラマも中国語字幕付きで流されている。

PPmate

http://www.ppmate.com/
クールなツール画面、1200以上のチャンネルで内容も豊富
成人向け番組もも個別に放送されている
画質もよいが、帯域を食うのとつながりにくいことがあるのが難点
PPStreamとかなりかぶっているので、同一サービスのクライアント違いなのかもしれない(?)

「sopcast」
http://www.sopcast.org/
チャンネル数が多く、映画チャンネルも多い。
使いやすいのでおすすめ
以下はリサーチ&比較中
「PPLive」
http://www.pplive.com/
http://nucleus.mochy.com/item/243
チャンネル数が多く、中国語表示ではなく、

P2Pテレビの録画ツール

ファイル共有ソフト

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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