拝啓総務省さま「PLC研究会の議事録を早く公開せよ!」


PLC高速電力線通信のパブリックコメント募集がスタートしていますが、重要な資料がまだ公開されていません。コメントにかける「共存条件案」は出ていますが、それを検討したPLC研究会の議事録が、まだ公開されていないのです。
高速電力線搬送通信に関する研究会
ここには第8回までの議事録しかなく、ターニングポイントとなった第9回、座長さんが研究会を打ち切った第10回についての議事録が出ていません。
今回のPLC研究会については、議論が紛糾したことは誰もが承知しています。ですから議事録はとても重要で、どんな意見が出て、どんな経緯で「共存条件案」になったのかが見えないと、パブリックコメントの付けようがありません。

パブリックコメントについては、以下のように閣議決定されています。
規制の設定又は改廃に係る意見照会提出手続
(2) 公表資料
 行政機関は、一般の理解に資するため、案等の本体に加えて、可能な限り次に掲げた資料を公表する。
1 当該案等を作成した趣旨・目的・背景
2 当該案等に関連する資料(根拠法令、当該規制の設定又は改廃によって生じると思われる影響の程度・範囲等)
3 当該案等の位置付け

「可能なかぎり」「資料を公開」「作成した趣旨・目的・背景」、これを見れば議事録はすみやかに公開する必要があるのは明らかです。と言うより本来ならパブリックコメント募集前に公開すべきでした。
パブリックコメント制度の管轄は、総務省自身です。閣議決定に反することをしてはいけません。今すぐ速やかに議事録の公開を望みます。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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