WPC EXPO PLCモデムの写真


10月29日まで東京ビッグサイトで、WPC EXPOが開催されました。ここにはPLC推進団体のPLC-Jのほか、松下電器などもPLC機器の展示を行っていました。筆者は仕事のために行けませんでしたが、友人のAさんが写真を撮ってきて下さいました。

Aさんによると、PLC-J本体のブースは各社のモデムが集合していたものの、システムはUPS(無停電電源装置)を使ったクローズなもので、あくまで展示用のものだったようです(PLCは動いていました)。
それに対して、松下電器のブースでは実際のPLCのシステムが運用されていました(実験用設備の免許を表示)。ほぼCEATECで展示されていたものと同じだったようで、パンフレットにも最大200Mbpsのスピードが出ることをうたっています。

写真を撮ってきてくださったAさんは、手持ちの中波ラジオをPLCのライン(電源ライン)に近づけて聞いてみたそうです。すると2mほどのところで「ザッザッザッザ」という激しいノイズが中波ラジオに入ってきたとのこと。NHK第一(594kHz)が聞き取れなくなるほどのノイズだったそうです。ノイズは一定した「ザー」という音ではなく、「ザッザッザッザ」と周期的な耳障りなものだったと教えてくれました。
短波ラジオで聞いたわけではありませんので断言はできませんがが、PLCのノイズがラジオ聴取に大きな影響を与えることは間違いなさそうです。
このWPC EXPOでの展示については、HF-PLC Watching Siteで詳しくレポートされています。PLC-Jさん是非よんでくださいね。



PLC-Jブース

PLC推進団体のPLC-Jブース。こちらは実際の電源ラインを使ったものではなく、UPS(無停電電源装置)からの電源ラインに乗せた展示用システムで見せていた。


PLC-J展示

PLC-Jブースの展示。クローズなシステムのものであくまで展示用とのこと。そのためか3相のコンセントを使っている。モデムは住友電工製。


松下実験

松下電器のPLC展示ブース。こちらは実験設備の許可を得たもので、実際の電源ラインにPLCの電波をのせている(2~30MHz)。ラインに中波ラジオを近づけると、NHKが聞こえなくなるほどのノイズだったとのこと。



松下免許

松下電器のブースに貼ってあった実験免許。CEATECのときもそうだが、イベント期間中のみの許可で、これを「実験」と呼んでいいのかは微妙な線だろう。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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