ソフトバンクが抑止力発動。ドコモ・auはひそかに喜ぶ?

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もう「予想外」には飽きちゃったかも…。

23日にソフトバンクが「予想外割(ゴールドプラン)」と、他社のまねっこ「オレンジプラン」「ブループラン」を出したと思ったら、翌日24日に再度リリース発表。
予想外割でMMS(画像や映像を送受信できるメール)も無料にする、強制と思われていたオプションも無料解約できるとアナウンス。

実は、さらに出すものがあって、
・某ショップで貼られたPOPにあったと言われる「新LOVE定額」
・26日に発表かも?という「新スーパーボーナス」
と、今後も「日刊リリース」状態が続きそうです。もう勘弁して、もうやめてー、記事書き直すの面倒すぎ…とボヤきたいぐらいです。
うちのサイト名、「日刊ソフトバンク料金ニュース」にしていいですか?

予想外割・オレンジプラン・ブループランの分析

ソフトバンクの予想外割が本当に安いのかどうかは、おかげ様で仕事をいただきまして、日経BPさんのデジタルARENAに書かせてもらっています。よろしければご覧になってください。
ソフトバンク新料金プランは本当におトク? 3キャリアの料金を徹底検証!【前編】 / デジタルARENA
ソフトバンク新料金プランは本当におトク? 3キャリアの料金を徹底検証!【後編】 / デジタルARENA

ソフトバンク新料金で喜んでいるのは、実はドコモとau?

いろんな噂話が流れているのですが、面白いのは
「ドコモとauは、ソフトバンクの新料金発表を喜んでいる」
というネタ。孫社長が発表した「他社の追従・対抗値下げには24時間以内にさらに値下げを発表」という対抗作戦に、ドコモとauが喜んでいるというのです。

ソフトバンクが23日に発表した「24時間以内追っかけ」の効果は2つあります。

1つは「うちはいつでも安いよ」というアピール。某大型電器店がやっている「1円でも安い商品があったら言って下さい!どこよりも安くします」ってのと同じで、常に我が店・キャリアが安いことをアピールするものです(MNPにはほとんど効果はないでしょうが…)。

もう一つの効果は「他キャリアに対する抑止策」。核の平和みたいなもので、対抗値下げするぞと脅しておけば、他社が新料金や値下げ策を投入しにくくなります。ソフトバンクが狙っているのは、本当はこちらでしょう。ドコモとauの新料金を阻む抑止力として「24時間以内追っかけ」を使っています。

そうすると、確かにドコモとauは動きにくくなります。
でも、よーく考えてみると、この状況では動く必要ないのです。ドコモが警戒しているのはauであり、auから見るとドコモからどれだけ奪えるかが勝負。ぶっちゃけて言えば、現状はソフトバンクは蚊帳の外にいる状態です。

ドコモとauによる料金戦争に突入すれば、スゴイことになりますが、値下げ合戦でARPUが下がる戦争にはしたくないのが本音。そんな時にソフトバンクが抑止力を使ってくれたわけで、ドコモとau(特にドコモ)からしてみれば
「建前:やべーなー(本音:ラッキー!これで値下げしないですむ)」
ってな感じでしょうか。本当かどうかは知りませんが、納得できるネタではあります。

「年数引継ぎ」と「同一会社通話定額or割引」はありそう

ただしソフトバンクが出してきた手札の中で、他社が反応しなくてはならない点が二つあります。1つは「年間契約割引(経年割引)」の加入年数引継ぎの問題。ソフトバンクは、2007年1月15日までのキャンペーンとして、他社からの移行でも、加入年数を引き継ぐようにしました。
番号ポータビリティでは「移行後に料金が上がる」ことが盛んに言われてきましたが、このキャンペーンで、料金が変わらずに移行できることになります。


これはかなーり重要な手札になります。ドコモもauも、この点だけは追従してキャンペーンを行うだろうと予測できます。

もう一つの同一会社通話定額or割引については、auがアクションを起こすのでしょうか。ドコモの最終兵器のはずですが、ドコモがやるとARPUが一気に落ちちゃう可能性があるので、そうそう手は出せないのかもしれません。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト
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