PLCアダプター発表会速報メモ


11月13日、松下電器のPLCアダプター発表会に行ってきました。速報としてメモをアップします。レポート記事は、
前編:ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
後編:松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
をご覧ください。
PLCアダプター無料配布のリリースはこちら→PLCアダプターをモニターに無料配布:電力系プロバイダ

PLC

・すでに型式指定を取得している
・発売は12月9日、当初は月産3,000台の見込み
・2台セットのスタートパックと1台ずつの増設アダプター(ターミナル)の2製品を発売
・2台セットは2万円強(アメリカで199ドルで発売中)、1台だけの増設アダプターは1万3千円前後を予定
・機器組み込み用PLCモジュールもサンプル出荷
・タップ型(延長コード)の製品も松下電工が発売。ノイズフィルター内蔵(これはPLCのスピードを上げるためのもので、漏洩電波を抑えるためのものではないと思われる)価格未定
・ACアダプターにPLCを内蔵した製品を展示
・190MbpsをうたっているがあくまでもPHY速度であり理論的スピードに過ぎない
・UDPでの速度は80Mbps、TCPでの速度(FTPでの測定)は55Mbps。事実上は「理想環境で最大55Mbps」となる。

・セットアップはPLCアダプターのみで可能。パソコンの必要なし。
・工事の必要もなし
・光なりADSLなりのモデムがある部屋に、親機を置いてイーサネットでつなぐ
・同じコンセントの親機(マスター)と子機(ターミナル)を同一コンセントにつなぎ、5秒以内にセットアップボタンを押すだけで登録完了。128ビットの暗号通信のセットアップもこれで完了する。
・AES128ビットの暗号化を採用している。

パナソニックコミュニケーションズ藤吉一義社長
社長コメント
・ノイズを心配する声あるが、Wavelet OFDMによって特定の周波数への影響をカットしている。既存の無線と共存していきたい
・3方式がある。ソニー、松下、日立、三菱など、日本国内の電機メーカーはHD-PLC方式でほぼ統一(シャープをのぞく?)。これをデファクトスタンダードにしたい。
・既存のDS2・homeplugは、中低速の電力線通信。高速電力線通信はHD-PLC(今回の松下のもの)であり、それぞれで共存していけるのでは。統一する必要はないだろう。
・2010年で200万台を目指す
・PLC組み込み型の製品についてはまだ検討の段階。家庭ではFAX・電話・インターフォン、または小さな商店やSOHOなどで使う機器を出して行きたい。将来的にはネット家電へ(ネット家電についての具体的言及なし)。

担当者コメント
・wavelet OFDMにより、アマチュア無線の周波数帯、およびラジオNIKKEIの周波数はノッチでカットしている。
・フレキシブルノッチではあるが、ユーザーによるノッチ周波数の変更はできない。変更自体は可能だが、変更するソフトウェアは提供していない。
・PLCアダプターの接続は、親機を含めて最大16台まで
・本体LEDの光り方によって、現在のスピードを大まかに表示。「10Mbps以下」「10~30Mbps」「30Mbps以上」の3パターン。
・「当初45Mbpsと発表していたが?」という質問に対し、ソフトウェアの改善によって55Mbpsを出すことができたとの返答
・テーブルタップではスピードが落ちてしまうので、あくまで壁コンセントにPLCアダプターを直結することを推奨する

営業担当者コメント
・日本の総所帯4,700万のうち、2,300万所帯がすでにブロードバンド導入
・パソコンが複数ある所帯が多い
・配線がめんどう、ケーブルが邪魔、工事費がかかるなどの問題があった
・これをHD-PLCによって解決できる
・販売方法は個人向け、法人向け
・プロバイダーなどのキャリアとも協力していきたい(具体的な発表はなし。つまり最初は個人ユーザーに直接PLCアダプターを販売することになるということ)

デモの説明者コメント
・実際の家庭でどの程度のスピードが出るのは環境次第なのでハッキリと言えない
・松下がおこなったモデル家庭(一軒家)の実験では、9割の「壁コンセント」で30Mbpsのスピードが出た。
・テープルタップでのスピードはわからない
・松下からは「壁コンセントに直結すること」を、お客様に推奨していく

高速電力線通信

技術担当コメント
・「宅外(アクセス線)でのPLCは?」という質問に対し「アクセス線でのPLCは当分ないのではないか」
・松下は海外でのアクセス線PLCは、現状ではやっていない
・ハイビジョン伝送について:24Mbpsのハイビジョン伝送も楽しめる「ハイビジョン」「パソコンでのネット接続」「IP電話」の「トリプルプレイ」が可能である。

松下電工コメント
・PLC対応タップについて:PLCを使う方には、ぜひこのタップを使って欲しい
・価格は未定(におわせもせず)

説明時の衝撃的(?)事実
・親機は部屋のコンセントにつなぐだけでOK。分電盤への直結は不要
・分電盤にはフィルターなし=つまり室内と、外からの引込み線はまったく同じ状況=PLC垂れ流し!
・「フィルターなしでは外に電波障害を与えるのでは?」という質問に対し「短波へのノイズ源として問題となっている主体は、一軒の家庭に巡らされた電源ライン・スイッチなどを含めたPLC導入家庭全体。引込み線はライン一本だけであり、ノイズ源としてはあまり問題にならないと思われる」
・マンションの隣どうしでPLCを使う場合は、隣の家庭のPLC信号がノイズ源となる可能性があるかもしれない(垂れ流しなので)

・「トラブル時の対応をする部署は新設するのか?」という質問に対し「特別な部署は作らない。通常のサービスで対応する」 つまりアマチュア無線や短波ファンが被害を受けた場合の受付窓口やセンターは作らないということ

レポート本体は
前編:ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
後編:松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
をご覧ください。


Comments are closed.

ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト
Twitter:mikamiyoh
Facebook:Yoh Mikami
電話番号・メールはこちら

Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project. ログイン